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Blog歯の豆知識

2025-06-08 カテゴリ:定期健診, 歯科治療について, 矯正について
子どもの歯がなかなか生え変わらない…それって大丈夫?歯科医が解説する原因と対処法

こんにちは。

愛知県額田郡幸田町の「うおずみ歯科クリニック」院長の魚住 大樹です。

小学生くらいになると、お子さんの「乳歯から永久歯への生え変わり」が気になる時期です。
ところが、「もう◯歳なのに歯が抜けない…」「グラグラしてるのにいつまでも抜けない」
そんな心配を抱える保護者の方も多いのではないでしょうか?

実は、「歯が生え変わらない」にはいくつかの理由があり、放っておくと将来の歯並びや噛み合わせに影響が出ることもあるのです。

本記事では、子どもの歯の生え変わりが遅れる原因や、気をつけたいポイント、そして歯科医院での対応まで、詳しくわかりやすくご紹介します。


【目次】

  1. 子どもの歯の生え変わりの正常なスケジュール

  2. よくある「生え変わりトラブル」とそのサイン

  3. 歯が生え変わらない主な原因とは

  4. 生え変わりが遅れている場合のチェックポイント

  5. 歯科医院で行う診断と治療

  6. 放置するとどうなる?将来的なリスク

  7. おうちでできる日常ケアと観察のコツ

  8. よくあるQ&A:歯の生え変わりでよくある質問

  9. まとめ:気づいたときがベストタイミングです


1. 子どもの歯の生え変わりの正常なスケジュール

乳歯は全部で20本あり、生後6か月頃から生え始め、2歳半ごろまでに生えそろいます。
それが6歳前後から順に抜けていき、12歳ごろまでに永久歯(全部で28本~32本)に生え変わるのが一般的な流れです。

以下が目安となるスケジュールです:

永久歯の名前生える時期の目安
下の前歯(中切歯)6〜7歳
上の前歯(中切歯)6〜8歳
犬歯・小臼歯9〜12歳
第二大臼歯(奥歯)11〜13歳
親知らず17歳以降(生えない人もいます)

ただしこれはあくまで「平均的な目安」であり、1〜2年の個人差はよくあることです。


2. よくある「生え変わりトラブル」とそのサイン

以下のようなケースは注意が必要です:

  • 永久歯が全然出てこない

  • 乳歯が抜けても、永久歯が見えないまま数か月以上経過している

  • 永久歯が変な場所から出てきている(内側、横向きなど)

  • 歯ぐきが盛り上がって痛がっている

  • 永久歯が2列になっている(「二重歯列」)

これらの症状は、単なる個人差ではなく、医学的な原因が隠れている可能性もあります。


3. 歯が生え変わらない主な原因とは

● 永久歯の「萌出遅延(ほうしゅつちえん)」

通常よりも永久歯の出現が遅れることがあります。成長がゆっくりなお子さんや、低出生体重児などに見られることがあります。

● 永久歯の「先天性欠如(生まれつきの欠損)」

永久歯の芽そのものが存在しない状態で、日本人では約10人に1人の割合で見られます。

● 乳歯の「遺残(いざん)」

乳歯が抜けるべき時期になっても抜けず、邪魔をして永久歯の萌出を妨げている状態です。

● 歯の「位置異常」や「方向異常」

永久歯が間違った角度や位置で生えてきてしまうと、歯ぐきの下で詰まったり、隣の歯にぶつかって生えてこられなかったりします。

● 嚢胞(のうほう)や腫瘍

ごく稀に、歯の周囲にできる袋状の病変や腫瘍が邪魔をして、生え変わりを妨げていることもあります。


4. 生え変わりが遅れている場合のチェックポイント

  • お子さんが8歳を過ぎても前歯が乳歯のまま

  • 乳歯がグラグラしているのに1年以上抜けない

  • 上の前歯が1本しか生えてこない/左右でタイミングが極端に違う

  • 乳歯の根元のあたりが腫れている・赤くなっている

  • 永久歯が変な場所に見えている

このような場合は、レントゲン検査で永久歯の状態を確認することが必要です。


5. 歯科医院で行う診断と治療

当院では、以下のような診断・対応を行っています:

  • デジタルレントゲン撮影で永久歯の有無・位置・角度を確認

  • 乳歯が残っている場合の抜歯処置(必要に応じて)

  • 萌出障害の早期発見と経過観察

  • 必要であれば小児矯正のご相談も承ります

※矯正相談は無料日も設けておりますので、詳細はこちらをご覧ください。


6. 放置するとどうなる?将来的なリスク

  • 歯並びがガタガタに(叢生)

  • 前歯が前に出てしまう(出っ歯)

  • 奥歯の咬み合わせがズレる

  • 咀嚼(そしゃく)や発音への影響

  • 将来的な矯正費用や治療費が増える

子どものうちに適切なタイミングで対処することで、大人になってからの大がかりな矯正を避けられることもあります。


7. おうちでできる日常ケアと観察のコツ

  • 毎日の歯磨きで「歯ぐきの変化」を観察

  • 生え変わりの歯を無理に触ったり引っぱらない

  • 食事の際によく噛ませる(自然な抜け替わりを促す)

  • 「左右対称か?」「上の歯と下の歯のバランスは?」を意識

気になる場合は、写真を撮っておくと比較や相談時に役立ちます。


8. よくあるQ&A

Q:乳歯がグラグラしているのに1年以上抜けません。大丈夫?

→ A:永久歯が正しい方向に来ていない可能性があります。一度歯科医院でレントゲンを撮って確認しましょう。

Q:歯が2列に並んでいます(サメのような歯)。大丈夫ですか?

→ A:「二重歯列」といい、よくあるケースです。乳歯の抜歯と矯正が必要な場合もあるので早めにご相談ください。

Q:前歯だけ異常に大きいです。問題ありますか?

→ A:永久歯は乳歯よりもひとまわり大きいのが普通です。見た目で驚かれることもありますが、正常なことが多いです。


9. まとめ:歯の生え変わりには「見守り」と「相談」が大切です

お子さまの歯が生え変わらないと、不安になるのは当然です。
でも焦らず、まずは「正しい知識」と「適切な診断」を受けることが何より大切です。

「少し変だな」「気になるな」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では、保護者の目線に立った丁寧な説明と対応を大切にしています。


📅 矯正無料相談日も受付中です!
詳細・ご予約は当院HP、またはお電話にてどうぞ。
👉 https://www.uozumi-dental.com

 

 

波

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